いわき平ダービー2024
4回目の登場となりました相模湾のBIGBOSSこと長谷川龍次です。

今回は4月30日(火)からいわき平競輪場で開催される第78回日本選手権競輪(GⅠ)を展望します。

まず初めに、いわき平競輪場はご存知の通りバンクが構造物上に設置されたバンクで
通称「空中バンク」と呼ばれています。

周長は400mで見なし直線は62.7mと武雄、弥彦に続き３番目に長い直線で、
ややカント(傾斜)があるせいか捲りや差しが決まりやすく、先行選手には厳しいバンクとされています。
先行選手に厳しいということで、3番手4番手の選手にも十分チャンスがあるバンクと言えるでしょう。

スタンドがホーム側とバック側の双方にあり、また、バンクの外側と内側がプラスチック製の透明板で囲われているので、風の逃げ場が無く、風による影響を受けやすいバンクとも言われています。

バック向かい風は捲りライン、バック追い風では逃げラインがそれぞれ少し有利とされています。
以上を踏まえて車券戦術の参考にされてみてください。

余談ではありますが、全国ほとんどの競輪場はバンクの外側からレースを観戦することしかできません。
いわき平競輪場の大きな特徴として、バンクの内側からレースを観戦することが出来るという事も書き加えておきます。
お時間がある方は是非足を運んでいただき、バンク内側からのレース観戦を楽しんでみてください。
好みは分かれるかとは思いますが、なかなかバンクの内側からレース観戦はできませんので、一見の価値ありです。

さて、前置きが長くなりましたが今回の推奨選手を紹介します。

【イチオシ選手】
◆窓場 千加頼選手(京都・100期)
記憶に新しいのは取手ウィナーズカップ優勝戦。
近畿ラインを引き出して脇本雄太選手の優勝に大きく貢献した漢です。

1月に行われた当地記念では初日から1着、3着、3着で優出し、
優勝戦では残り1周の時点で6番手になっていたら、2コーナー過ぎから捲り発進、
4番手から先捲りの山田庸平選手の外併走を堪え、直線踏み直して2着に食い込みました。


前場所地元F1戦の決勝戦は近畿4車の先頭を走り、
前受けからのツッパリ先行、道場選手と単騎戦だった小林泰正選手を寄せ付けずに、
1周近くモガいて押し切りました。
長い距離を踏めているのに加え、近況の好調ぶりが相まってタイトルを獲る順番が
今回、巡ってきても不思議では無い窓場選手。
是非注目してみてください。

その他推奨選手は
◆平原 康多選手(埼玉・87期)
まだまだやれるぞ！埼玉のプリンス！
今年からS級1班で闘う平原選手。

F1戦7車立てにおけるレースの流れに苦労する場面も見られますが、
勝負どころでのしぶとさは未だ健在！

地元西武園記念の2日目と3日目は絶好のハコ回りからきっちり差し切り2勝を上げてます。
個人的にもまだまだやれると思っていますし、もう一花咲かせて欲しい平原選手にご注目ください。

◆小岩 大介選手(大分・90期)
鋭いタテ脚で穴党を魅了する走りを披露するか！
グレード戦線では勝ち上がり戦や負け戦に関係なく、
絶望的な位置からでも突っ込んでくる選手。

前場所大宮F1戦の決勝戦は雨谷選手の番手回り。
最終バック手前で7番手に置かれるも、直線で中をこじ開けゴール寸前で差し切りました。
直線が長いいわき平バンクなら、目標不発でも自らタテ脚を発揮して一発大穴をあけること間違いなし！

◆阿部 将大選手(大分・117期)
高知記念、地元別府F1連続優勝で勢いある若手の機動型。
高知記念決勝戦、道中で清水裕友選手の3番手を確保しての、直線追い込み優勝ゲット。

地元のF1決勝戦では犬伏湧也選手の3番手から
別線との先行争いを冷静に見極め、ちょうど良いタイミングで捲りをかましての優勝。

好位置確保からの捲り勝負や、長い距離を踏める自力など。
多彩な戦法を披露している阿部選手にご注目ください。

昨年は平塚競輪場で開催され、私の地元バンクなので応援に駆け付けたのですが、
今年はいわき平競輪場での開催なので、観戦に行けるかどうかは分かりません。
お近くの方も、そうで無い方も是非直接その目で、熱き戦いを観戦されてください。
私は行けなくとも、連日ロトプレイスにて車券を購入させていただこうと思います。