2024/11/18 13:00NEW
【相模湾のBIGBOSSコラム】小倉競輪 第66回朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦 GⅠ
今回は11月19日(火)より開幕します
大阪・関西万博協賛第66回朝日新聞社杯競輪祭(G1)
第2回競輪祭女子王座戦(G1)の予想コラムをお届けします。
まずは始めに競輪祭について。
競輪発祥の地、小倉競輪場を舞台に毎年開催されている競輪祭。
2012年第54回大会より11月開催として実施。賞金獲得者上位9名によるKEIRINグランプリ出場者もこの開催の最終日に決定するため、グランプリ出場を賭けた最後の選考レースとなります。
毎年賞金獲得ランキングで当落線上に近い9位は入れ替わることはあっても8位に位置している選手の入れ替わりはほとんどありません。
当落線上に近い順位で言えば新山響平選手(青森)は寛仁親王牌、京王閣記念をそれぞれ2着で着実に賞金上積み、直前に行われた四日市記念優勝で脇本雄太選手(福井)を抜いて7位に浮上してグランプリ出場は決定的と言えるでしょう。
8位に下がった脇本選手でさえ8,500万円近く獲得しており、よほどの大逆転が無い限りここまでは出場圏内と言えるでしょう。
一方日本選手権競輪2着だった岩本俊介選手が落車による欠場と不調により足踏み状態で、気づけば当落線上の9位の状況。
今年はSS班の深谷知広選手が10位に位置しており、そんな中南関東勢は北井佑季選手と郡司浩平選手がタイトルゲットでグランプリ行きを決めています。
他地区含めて援軍を1車でも増やしたい胸中があれば予選競走から競輪グランプリに向けた駆け引きが展開されることは間違い無しと考えられます。
さて競輪70周年を迎えた2018年の第60回大会からは輪界初のG1ナイター開催となり、6日制へと変更されました。
初日から3日目まで行われる一次予選競走においてはポイント制を導入。
ポイント上位9名が4日目に行われる準決勝フリーパスのダイヤモンドレースに進出します。
その他の選手は4着権利の二次予選A、2着権利の二次予選B、選抜戦に振り分けられることとなります。
S級S班を含めた出場全選手が予選スタートとなるため、初日から波乱必至の大会となることは間違いなしと言えるでしょう。
また初日から3日目までは同時並行でガールズグランプリの出場権を賭けたガールズグランプリトライアルが新設されました。
同トライアルは昨年の2023年大会より競輪祭女子王座戦(G1)として開催されています。
続いて小倉競輪場の特徴について。
周長は400m、見なし直線は56.9m。
世界最大級の大きさを誇る全天候型(ドーム型)の競輪場です。
当然全天候型なので雨や風の気候に左右されずレースが展開されます。
無風状態とキツいカントのため国内屈指の高速バンクとして知られています。
番手選手は一度踏み遅れると置き去りにされるなんてことが頻繁に起こり得るデンジャラスなバンクです。
選手の実力がそのまま現れやすく捲りに有利なコース形態と言えます。
以上のことを踏まえて車券戦術の参考にされてみてください。
前置きがかなり長くなってしまいましたがここからは今回のイチオシ・推奨選手をピックアップしていきたいと思います。
まずはイチオシ選手はこちら。
◆イチオシ選手 1名
【小原 太樹選手(神奈川・95期)】
前場所四日市記念の2日目は菊池岳仁選手(長野)の番手戦。
押さえ先行に続く形で車間切って差し切りライン独占の形となりました。
2場所前弥彦G1戦の2日目は岩本俊介選手(千葉)の番手戦、前団がゴチャついて最終バック9番手から自らタテに踏んだというよりは、自力屋と変わらない捲り追い込みで2着まで持ってきました。
3日目は目標不発から切り替えて単騎捲りの選手を追う形で2着、最終日は郡司選手のカマシに離れてしまうも一旦中団に降りてゴール前コースを縫って準優勝を飾りました。
カマシに口が空いてしまう一面がありますが、自らタテに踏んで追い込める脚力があるので外せない1車だと考えています。
その他推奨選手はこちら!
◆推奨選手 3名
【佐々木 豪選手(愛媛・109期)】
前場所四日市記念の初日は前受けから一度下げて中団を主張、さらに1車捌いて3番手奪取から追い込んで2着。
2日目は先手ラインが突っ張り先行発動、6番手でじっと脚を溜める展開。
2コーナー過ぎから得意の捲り発進、4コーナーで牽制を貰うが、それをもろともせずに1勝をゲット。
得意の捲りだけでなく位置取りの厳しさを主張して捌きまでこなす一面を魅せたなら、一角崩しは十分可能と見ています。
【森田 優弥選手(埼玉・113期)】
前場所熊本F1戦の初日特選は先行ライン4番手で外併走。バックから捲り発進で快勝。
2日目はジャン4コーナーからロングカマシ敢行。長距離踏んでの連勝ゴール。
最終日優勝戦も同様にジャン4コーナーからロングカマシ。ゴール寸前で捉えられてしまったが2着は確保。
シリーズ通して捲りに長距離を踏んで強さを発揮したと思います。
初日のように位置取りに厳しい部分を魅せるなど、強気な競走スタイルは同県の先輩も見張るものがあります。
関東地区の若手機動型が少しずつ力を付けていくなか、存在感を出し割って入るためにはここで1つ大きいことを成し遂げたいところである。
【山崎 賢人選手(長崎・111期)】
前場所岐阜F1戦の初日特選は前受けから突っ張り先行。ジャンから1周半近くモガき別線を全て完封して押し切りました。
2日目は3番手からジャン過ぎ4コーナーよりカマシ発進。援軍が離れてしまい単騎逃げとなりますが逃げ粘っての2着。
最終日は緒方将樹選手(熊本)の番手戦。残り2周から志田龍星選手の外競りを内で応戦。半周近く苦しめられますが捌き切って番手発進からの2着でした。
突っ張り、カマシに捌きと3日間で多彩な戦法で駆け抜けた競走を披露。
7車立てはありますが、初日の突っ張り先行はしっかり長距離踏んでいるので十分評価出来ると言えます。
あとは競走の組み立てが器用になれば上位戦線に割って入れる存在になるでしょう。
毎度恒例の気になる選手を一言程度付け足す、ちょい足し選手はこちら。
◆気になる選手 5名
【取鳥 雄吾選手(岡山・107期)】
前場所玉野F1戦は3日間先行策で長距離を踏んで好調をアピール。
【中釜 章成選手(大阪・113期)】
前場所京王閣記念は捲りを多用して1勝、2着2回の成績。
捲り有利な小倉バンクならば台頭十分。
【杉森 輝大選手(茨城・103期)】
防府記念では目標不発から自ら捲り脚を披露。
穴に一考したい。
【岩津 裕介選手(岡山・87期)】
前場所平塚4日制F1戦では3勝をマーク。
目標不発から追い込むタテ脚に期待!
【小川 勇介選手(福岡・90期)】
前場所平塚4日制F1戦は最後方からでも伸ばしてくるタテ脚が目立った。
ホームバンクのアドバンテージを活かす走りを期待したい。
更に今回は同時並行で開催される競輪祭女子王座戦の出場選手からも1名ピックアップしたいと思います。
◆ガールズピックアップ選手 1名
【尾崎 睦選手(神奈川・108期)】
カマシ捲りが主戦法。
昨年当地で開催されたシリーズでは捲り追込で高配当を提供するなど小倉バンクの相性は申し分無し。
寸前でグランプリ出場が叶わなかった昨年の悔しさを晴らす走りに期待したい。
競輪祭、いよいよ始まりますね!
今回は長文での寄稿となりましたが、それだけ自信を持って提供する内容と思ってもらえると嬉しいです。
年末の競輪グランプリに向けての最終決戦。
ビッグレースは大体出場選手がほとんど同じなのですが、今開催は気配良好の選手達がたくさんいてなかなか予想のしがいがあります。
もちろん賞金上位の選手の駆け引き、熱い戦いも見ものですが、あっと驚く伏兵が優勝なんてこともあるかもしれません。
そこら辺も踏まえ、6日間の長丁場の全レースをチェックしながらしっかりと車券も射止めていきたいと思っております。
大阪・関西万博協賛第66回朝日新聞社杯競輪祭(G1)
第2回競輪祭女子王座戦(G1)の予想コラムをお届けします。
まずは始めに競輪祭について。
競輪発祥の地、小倉競輪場を舞台に毎年開催されている競輪祭。
2012年第54回大会より11月開催として実施。賞金獲得者上位9名によるKEIRINグランプリ出場者もこの開催の最終日に決定するため、グランプリ出場を賭けた最後の選考レースとなります。
毎年賞金獲得ランキングで当落線上に近い9位は入れ替わることはあっても8位に位置している選手の入れ替わりはほとんどありません。
当落線上に近い順位で言えば新山響平選手(青森)は寛仁親王牌、京王閣記念をそれぞれ2着で着実に賞金上積み、直前に行われた四日市記念優勝で脇本雄太選手(福井)を抜いて7位に浮上してグランプリ出場は決定的と言えるでしょう。
8位に下がった脇本選手でさえ8,500万円近く獲得しており、よほどの大逆転が無い限りここまでは出場圏内と言えるでしょう。
一方日本選手権競輪2着だった岩本俊介選手が落車による欠場と不調により足踏み状態で、気づけば当落線上の9位の状況。
今年はSS班の深谷知広選手が10位に位置しており、そんな中南関東勢は北井佑季選手と郡司浩平選手がタイトルゲットでグランプリ行きを決めています。
他地区含めて援軍を1車でも増やしたい胸中があれば予選競走から競輪グランプリに向けた駆け引きが展開されることは間違い無しと考えられます。
さて競輪70周年を迎えた2018年の第60回大会からは輪界初のG1ナイター開催となり、6日制へと変更されました。
初日から3日目まで行われる一次予選競走においてはポイント制を導入。
ポイント上位9名が4日目に行われる準決勝フリーパスのダイヤモンドレースに進出します。
その他の選手は4着権利の二次予選A、2着権利の二次予選B、選抜戦に振り分けられることとなります。
S級S班を含めた出場全選手が予選スタートとなるため、初日から波乱必至の大会となることは間違いなしと言えるでしょう。
また初日から3日目までは同時並行でガールズグランプリの出場権を賭けたガールズグランプリトライアルが新設されました。
同トライアルは昨年の2023年大会より競輪祭女子王座戦(G1)として開催されています。
続いて小倉競輪場の特徴について。
周長は400m、見なし直線は56.9m。
世界最大級の大きさを誇る全天候型(ドーム型)の競輪場です。
当然全天候型なので雨や風の気候に左右されずレースが展開されます。
無風状態とキツいカントのため国内屈指の高速バンクとして知られています。
番手選手は一度踏み遅れると置き去りにされるなんてことが頻繁に起こり得るデンジャラスなバンクです。
選手の実力がそのまま現れやすく捲りに有利なコース形態と言えます。
以上のことを踏まえて車券戦術の参考にされてみてください。
前置きがかなり長くなってしまいましたがここからは今回のイチオシ・推奨選手をピックアップしていきたいと思います。
まずはイチオシ選手はこちら。
◆イチオシ選手 1名
【小原 太樹選手(神奈川・95期)】
前場所四日市記念の2日目は菊池岳仁選手(長野)の番手戦。
押さえ先行に続く形で車間切って差し切りライン独占の形となりました。
2場所前弥彦G1戦の2日目は岩本俊介選手(千葉)の番手戦、前団がゴチャついて最終バック9番手から自らタテに踏んだというよりは、自力屋と変わらない捲り追い込みで2着まで持ってきました。
3日目は目標不発から切り替えて単騎捲りの選手を追う形で2着、最終日は郡司選手のカマシに離れてしまうも一旦中団に降りてゴール前コースを縫って準優勝を飾りました。
カマシに口が空いてしまう一面がありますが、自らタテに踏んで追い込める脚力があるので外せない1車だと考えています。
その他推奨選手はこちら!
◆推奨選手 3名
【佐々木 豪選手(愛媛・109期)】
前場所四日市記念の初日は前受けから一度下げて中団を主張、さらに1車捌いて3番手奪取から追い込んで2着。
2日目は先手ラインが突っ張り先行発動、6番手でじっと脚を溜める展開。
2コーナー過ぎから得意の捲り発進、4コーナーで牽制を貰うが、それをもろともせずに1勝をゲット。
得意の捲りだけでなく位置取りの厳しさを主張して捌きまでこなす一面を魅せたなら、一角崩しは十分可能と見ています。
【森田 優弥選手(埼玉・113期)】
前場所熊本F1戦の初日特選は先行ライン4番手で外併走。バックから捲り発進で快勝。
2日目はジャン4コーナーからロングカマシ敢行。長距離踏んでの連勝ゴール。
最終日優勝戦も同様にジャン4コーナーからロングカマシ。ゴール寸前で捉えられてしまったが2着は確保。
シリーズ通して捲りに長距離を踏んで強さを発揮したと思います。
初日のように位置取りに厳しい部分を魅せるなど、強気な競走スタイルは同県の先輩も見張るものがあります。
関東地区の若手機動型が少しずつ力を付けていくなか、存在感を出し割って入るためにはここで1つ大きいことを成し遂げたいところである。
【山崎 賢人選手(長崎・111期)】
前場所岐阜F1戦の初日特選は前受けから突っ張り先行。ジャンから1周半近くモガき別線を全て完封して押し切りました。
2日目は3番手からジャン過ぎ4コーナーよりカマシ発進。援軍が離れてしまい単騎逃げとなりますが逃げ粘っての2着。
最終日は緒方将樹選手(熊本)の番手戦。残り2周から志田龍星選手の外競りを内で応戦。半周近く苦しめられますが捌き切って番手発進からの2着でした。
突っ張り、カマシに捌きと3日間で多彩な戦法で駆け抜けた競走を披露。
7車立てはありますが、初日の突っ張り先行はしっかり長距離踏んでいるので十分評価出来ると言えます。
あとは競走の組み立てが器用になれば上位戦線に割って入れる存在になるでしょう。
毎度恒例の気になる選手を一言程度付け足す、ちょい足し選手はこちら。
◆気になる選手 5名
【取鳥 雄吾選手(岡山・107期)】
前場所玉野F1戦は3日間先行策で長距離を踏んで好調をアピール。
【中釜 章成選手(大阪・113期)】
前場所京王閣記念は捲りを多用して1勝、2着2回の成績。
捲り有利な小倉バンクならば台頭十分。
【杉森 輝大選手(茨城・103期)】
防府記念では目標不発から自ら捲り脚を披露。
穴に一考したい。
【岩津 裕介選手(岡山・87期)】
前場所平塚4日制F1戦では3勝をマーク。
目標不発から追い込むタテ脚に期待!
【小川 勇介選手(福岡・90期)】
前場所平塚4日制F1戦は最後方からでも伸ばしてくるタテ脚が目立った。
ホームバンクのアドバンテージを活かす走りを期待したい。
更に今回は同時並行で開催される競輪祭女子王座戦の出場選手からも1名ピックアップしたいと思います。
◆ガールズピックアップ選手 1名
【尾崎 睦選手(神奈川・108期)】
カマシ捲りが主戦法。
昨年当地で開催されたシリーズでは捲り追込で高配当を提供するなど小倉バンクの相性は申し分無し。
寸前でグランプリ出場が叶わなかった昨年の悔しさを晴らす走りに期待したい。
競輪祭、いよいよ始まりますね!
今回は長文での寄稿となりましたが、それだけ自信を持って提供する内容と思ってもらえると嬉しいです。
年末の競輪グランプリに向けての最終決戦。
ビッグレースは大体出場選手がほとんど同じなのですが、今開催は気配良好の選手達がたくさんいてなかなか予想のしがいがあります。
もちろん賞金上位の選手の駆け引き、熱い戦いも見ものですが、あっと驚く伏兵が優勝なんてこともあるかもしれません。
そこら辺も踏まえ、6日間の長丁場の全レースをチェックしながらしっかりと車券も射止めていきたいと思っております。
長谷川龍次
ギャンブラー木村軍団の秘蔵っ子。
『相模湾のビッグ・ボス』こと、長谷川龍次(りゅうじ)
競輪をこよなく愛する若き競輪ファン。
ギャンブラー木村とは長年の親交を持ち
若いながらも持ち合わせている選手眼はギャンブラー木村も一目置く。
ホームグランドは平塚競輪場だが、関東一円の競輪場での目撃情報多数
『相模湾のビッグ・ボス』との異名はギャンブラー木村による命名
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